絲の家
十日町市(新潟) 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ
2009
古代から願いや祝いの色とされてきた、「赤」と十日町に伝わる模様を用いたプロジェクト。
繊維文化を通じ、人と人、人と土地をつなぎたいとの思いから、プロジェクトでは、美術学生展や地元小学生参加のワークショップ、伝統芸能とのコラボレーションを行った。その土地の財産である産物や文化を、現地の方々がそれを再確認し、同時に外から訪れる人々が知る、そのような機会をつくることを目的とした。
また、十日町博物館所蔵の着物から模様を写し取り、手ぬぐいへとデザインした。着物に染められた「桜や菊」は、花盛りの季節のような繁栄を願う模様、赤ん坊の産着に染められた「鯛」は、すこやかな成長を願う模様である。伝統の模様をもとにデザインしなおした柄を手ぬぐいに染め上げ、約4m四方の木枠に張り巡らせた「糸の家」を制作。プロジェクトのシンボルとした。